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連句で遊ぼう 笠着連句 開催報告

5/27(土)、川崎アゼリアのサンライト広場で“連句で遊ぼう”というイベントを開催しました。連句を知っている人、知らない人、通りがかりの人にも立ち寄って頂いて連句の付句をして頂こうという、文字通り“笠を着たまま”、立ったまま連句をするという「笠着連句」です。
連句は、発句の五七五に七七の脇句を付け、さらに五七五の第三を付け・・・と五七五と七七を複数の人で交互に付け合っていう遊び(文芸)です。経験のない方は、「一句付けてみませんか」と声かけられると「やったことないし、とても・・」と尻込みなさる方も多いのですが、中には分からないながらも「どう付けるんですか」と、好奇心でトライされる方もありました。
この日のイベントに各地から見学に訪れた連句経験者も含め、もの珍しく立ち寄って下さった方たちの付句で、表合八句八巻に歌仙一巻、計百句の連句が午前11時から午後5時までの間に生まれました。「川崎アゼリア」での笠着連句のこころみは初めてで、時間内に完成するのだろうかと、実のところ心配もありましたが、そんな不安を吹き飛ばすような盛況でした。人と人、心と心を結び合う連句文芸の豊かな側面が発揮された一日でした。

“俳聖”と称される芭蕉さんですが、俳諧師としての芭蕉さんは、この連句に心血を注ぎました。わびさびの枯れた境地にとじこもるのではなく、今生きている人の生活感情に活き活きと関わる連句文芸こそ自分の文芸の真骨頂と思っていた人でした。連句では恋の句が大事にされ、大いに盛り上がるところですが、芭蕉さんには、

    ほそき筋より恋つのりつゝ     曲水
   物おもふ身にもの喰へとせつかれて  芭蕉

といった恋句もあります。様々な階層の人々の人情の機微に通じていた芭蕉さんの文芸は、「俳聖」に収まるものではなく、現実の生活者の生き方と哀感に関わっていくことで成り立っていました。こうした連句の「不易流行」は現代感覚をゆたかに掘り起こす力を持っており、川崎アゼリアの“連句で遊ぼう”はそのような力に触れようとするこころみでもあります。
当日は、九巻同時進行で次から次に会場から出される句が付句として決められていき、たすき掛けをした着物姿の書家が百句を一人で墨書しつづけるという圧巻のパフォーマンスもあり、沢山の見物の方が周りに集まっていました。アゼリア、デザイナー、広告、連句人、書家、そして立ち止まって参加して下さったお客さん方との、コラボレーションの成果が九巻の作品として実を結びました。歌仙三十六句の方は6月1日(木曜日)まで「サンライト広場」に展示されています。今度のこころみが連句を楽しむ川崎の文化として根付くきっかけになることも願っております。

(寄稿 佛淵雀羅)

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